プレカット工法のメリット・デメリット

プレカット工法とは

プレカットという言葉自体は、一般的に「あらかじめ(pre)切断する(cut)」という意味で使われています。家づくり、建築用語としては住宅を構成する部材の木材を、建築現場に持ち込む前に、あらかじめ工場などで適切な形に切断・加工しておくことを指します。

 

 

従来、大工さんや職人さんが手作業で行ってきた建材・木材の加工を、プレカット工場でのCAD/CAM全自動加工に置き換えたのが、プレカット工法です。木造住宅の平面図や立面図、詳細図等を基に加工基礎データをCAD入力し、その情報をCAMに転送して、自動的に機械で木材を切削することで加工精度の高い柱や梁、羽板材、パネル、部材等を生産加工することが可能になっています。 コンピュータ制御技術の革新的向上、工作機械の技術の発展、システムの完全自動化・効率化、技術職である大工職人の減少などを理由に全国的に普及しており、木造軸組工法での建設ではほとんどがプレカット工法を採用していると言われています。;また、同様にコンクリート製品を事前に加工・形成しておくことをプレキャスト工法と呼びます。

 

※プレキャストコンクリート外壁材「ダインコンクリート」

※パナホームの高級木造住宅

※ダイワハウスの高級木造住宅

※積水ハウスの高級木造住宅

 

 

 

プレカット工法のメリット

工期の短縮

従来、大工さんや職人が加工場や作業場、あるいは現場で手作業で行ってきた木材加工を、事前に工場にて機械で行うため、工期がとても短縮されます。工期の短縮は早く家が完成するだけでなく、大工さんの人件費の削減にも繋がります。また現場経費の軽減も見込めます。そして全体的な建築コストダウンに大きな効果を発揮します。

 

 

安定した加工品質

従来の大工さんが行う手作業の場合、その人の技術や作業場所の環境などが、加工の出来栄えに大きな影響を与えますが、プレカット工法はコンピュータ制御、機械加工で、高品質で安定した加工品質の材料を生産することが可能です。高く均一的な品質が約束されています。

 

 

コストダウン

工期短縮によるコストダウンはもちろんのこと、従来の現場や作業場での加工時に出る廃材の集積や、処理費のコスト削減も可能です。従来、大工さんが加工場や作業場あるいは現場で、手作業で時間をかけ行ってきた木材加工を、事前に工場にて機械で行うため、工期がとても短縮されます。工期の短縮は早く家が完成するだけでなく、大工さんの人件費の削減にも繋がります。そして全体的な建築コストダウンに大きな効果を発揮します。

 

 

多くのローコスト系ハウスメーカーが採用

坪単価が30万円台〜50万円くらいのローコスト系のハウスメーカーの多くが、このプレカット工法を採用しています。いえ、ほぼではなく、100%と言って間違いないでしょう。そうでなければ、ローコストは実現できません。それどころか、本格木造を謳う大手のハウスメーカーでもプレカット工法を採用しています。今やプレカット工法を全く採用していないのは、一部の特殊な工務店だけです。木造の住宅であれば、多かれ少なかれ、プレカットの技術は使われているのです。しかしプレカットにも松竹梅のようにランクがあるのです。

 

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プレカット工法のデメリット

複雑な継ぎ手、仕口の加工はプレカットマシーンでは難しい!!

一般的にはプレカット工法の場合、継ぎ手や仕口は単純なものとなり、熟練した大工職人のような複雑な加工は機械では難しいとされています。最近は複雑な加工にも対応できる機械も出てきていますが、非常に高価なためまだ広く普及していません。 しかしこのデメリットも技術革新によって近い将来には大きく改善されるでしょう。

 

 

機会には、木の個性を活かせない!!

木は生き物です。木材にはそれぞれ個性があります。熟練した経験豊富な大工さんは、それぞれの木材の個性を見抜き、それを活かして活用します。一方、機械が加工を行うプレカット工法では、木材をひとくくりに「材料」として加工するので、それぞれの個性を活かすという考えはありません。

 

 

現場で収まらないというトラブルが一番怖い!!

メリットで「安定した加工品質」をあげましたが、その加工レベルは、熟練した大工さんの手刻みによる加工と比べると劣ります。プレカット工法では、工場出荷後に現場で収まりが合わずに、職人の手による再加工が必要というケースが、一番避けたいトラブルなのです。再度、プレカットの工場に送り返していたのでは、全く工期短縮にはなりません。また実際に送り返すことはないでしょう。そのようなトラブルをを防ぐため、プレカットでは各部材に少しゆとりを持たせた加工を行っているためです。

 

またプレカットを採用している現場には、熟練した技術を持った「本当の大工さん」はいないのです。あくまでもプレカットで加工された部材を「組み立てる職人」しかいません。現場で加工が必要な場合は、多くの場合その「組み立てる職人」が加工することとなるのです。

 

 

余裕を持った加工問題が!!

木造の住宅では柱や梁などの接合部が、躯体強度や耐震性の大きなカギとなります。接合部の加工を「仕口」と言います。プレカットでは複雑でない単純な「仕口」を用い、さらには現場での収まりなどのトラブルを防ぐために、余裕を持たせています。ですから熟練した大工が手刻みした「仕口」よりも遊びが大きく、接合強度が低くなります。もちろんそれを補うために金物などで補強はしましすが、熟練した大工が手刻みよりも、躯体強度や耐震性が劣るでしょう。

※地震に強い工法とは?

 

 

 

最後に

現在ではほぼ全てと言っても差し支えないぐらいに、ハウスメーカーや工務店がプレカット工法を多かれ少なかれ採用しており、大工さんの手で全てを行う住宅会社は非常に少なくなりました。プレカット技術に頼らない、熟練した大工さんの手仕事による木の家はとても素晴らしいものです。熟練した大工さんは手刻みによって、それぞれの木の特性や性質に合わせたり、現場の状況に合わせたりなど、機械やコンピューターにはできない微妙な調整を行うことができますが、プレカット工法の普及によりそのような高度な技術が、途絶えることになってしまう事を危惧する声もあります。またこのような技術を持った職人の数は、年々少なくなっています。今やプレカット技術を使わない住宅は非常に高価なものとなっています。

 

 

注文住宅選びのスタートは、資料・カタログ集めから!!

 

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