家を建てる前に、地盤調査、改良

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地盤沈下で傾く家 
旭化成建材の杭打ち偽装による、マンション傾斜問題が話題になり、杭打ち工事や、地盤補強工事への関心が非常に高まっています。地盤は建物を支える重要な部分。安心して暮らせる家を建てるには、地盤の強度を知ることが必要です。仮に、弱い地盤だったときには適切な対処をする必要があります。

 

建て替えでも地盤調査は必要!!

軟弱な地盤の土地に家を建てると、地盤が家の重さに耐えられず不均衡に沈みだします。この現象を「不同沈下」と言います。不同沈下が起こると、壁に亀裂が入ったり、ドアや窓がスムーズに開けにくくなったりと、建物に目に見えて異常が発生します。場合によっては、めまいなど健康に悪影響が出たりするケースもあります。このような地盤の沈下による事故を防ぐためには、適切な補強工事が必要です。まずは、地層の強さや構造、種類を調べる地盤調査を行うことが必要があります。
地盤の強度というものは、非常に狭い範囲で大きく異なることがあります。お隣の家が調査したときに強い地盤だったからと安心せずに、きちんと調査することが大切です。同じ敷地内でも地盤の状態や、強度、構造が違う場合もあるため、1箇所ではなく建物の配置に合わせて周囲4点と中央1点の、5点を調査する方法が一般的に使われています。

 

傾いた家

新築する場合はもちろんですが、建て替える場合も地盤調査をしたほうが良いでしょう。建て替えの場合は、今まで家が建っていたのでと、安心して地盤調査をされないケースが非常に多いのです。20年、30年前は地盤に対する認識も非常に低く、また地盤調査の調査費も現在に比べて非常に高価だったので、地盤の調査を行っていないケースがほとんどです。とくに安価な建売住宅の場合は注意が必要です。または、過去に地盤調査を行っていても、その結果を示す書類が残っていない場合も地盤調査は必要です。昔の家よりも現代の家のほうがはるかに重いため、あらためて地盤調査を行ってみたら、建て替え後の家では杭打ちなどの補強工事が必要だと分かるケースもあります。

 

 

地盤調査「スウェーデン式サウンディング試験」が、一般的

目では見えない地盤の中を調べるには、大きく3つの方法があります。一般的に戸建て住宅の地盤調査は「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)」を採用している場合がほとんどです。もう一つの方法に、「スクリュードライバーサウンディング試験(SDS試験)」があります。この方法は地盤の強度を判断する指標の一つになる土の性質が分かる新技術ですが、「スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)」に比べて、調査費用が高価なため、一般の住宅の地盤調査ではあまり採用されていません。もう一つは「ボーリング調査」です。これは地盤の強さを調べながら土のサンプルを採取します。これは主にビルやマンションを建てる場合に使われている方法です。

■スウェーデン式サウンディング試験
 戸建て住宅 ほとんどの戸建て住宅がこの調査方法を採用
■スクリュードライバーサウンディング試験
 戸建て住宅 土の性質がわかる新技術 費用が高価
■ボーリング調査
 ビルやマンション

地名には由来がある!!

 

スウェーデン式サウンディング試験のデメリット

一般的に多く採用されている「スウェーデン式サウンディング試験」は、先端にスクリューの付いたロッドと呼ばれる棒を回転させながら地盤に刺していき、何キロの重りが乗ると沈むか、どのくらいの回転数で沈むかを数値的に表す方法です。
実は、この「スウェーデン式サウンディング試験」では土の質が判断できないため、実際の地盤の強度と数値にずれが生じることがあります。例えば、関東など多く見られる火山灰の地質はロッドが入りやすいため弱い地盤の数値が出るのですが、実際には強い地盤なのです。逆に、ロッドにからみつきやすい腐植土の地質は数値的には、強い地盤のような結果になりますが、実際はスポンジのように水を含む弱い地盤なのです。ですから、土質が分かる「スクリュードライバーサウンディング試験」を併用して地盤の強度を判断するのがベストでしょう。実際は、弱い地盤だと理解できずに建ててしまえば家が傾く可能性があります。逆に強い地盤なのに、過剰な補強工事をすると不要なコストをかけることになります。地盤の調査は正確に把握することが大切です。

 

カタログやパンフレットがなんて必要ない!!

 

 

軟弱な地盤でも、地盤補強工事を行えば家は建てられる

地盤調査の結果、建てようとしている家を支える力が、十分ではない地盤だと分かるケースがあります。また、盛土(もりど、もりつち)や、切土(きりど)など、人工的に造成された敷地の場合は、地盤が家の重さに耐えられず不均衡に沈む不同沈下を起こす可能性があります。このような弱い地盤の場合、どうすればいいのでしょうか。

 

切土と盛土の地盤 

(ジャパンホームシールドHPより)

 

便利なところ、人が多く住んでいるところほど軟弱な地盤が多いのです。これは、昔から生活をするのに便利な川や水場の近くに人が多く集まり、人口が密集し、都市が形成されていったからです。水は人間の生活において非常に重要なものです。昔はもちろん水道設備がありませんでしたので、おのずと川や水場の近くに人は集まります。そして川や水場の周辺の地盤は必ずと言っていいほど軟弱なものです。
しかし、今では地盤の状態を調査によって把握でき、それを補う補強工事の技術も飛躍的に進んでいます。ですから、弱い地盤だから家を建てられないということはなく、その地盤に合わせた適切な対策をとれば、強い地盤に生まれ変わるのです。

 

 

地盤補強工事は3種類

地盤調査の結果、比較的浅い地層に建物を支えることができる、十分な強度を持つ地盤がある場合は、杭打ちなどの大掛かりな補強工事は行わずに建物を直接、その強い地盤で支えることができる。しかし、弱い地盤だと分かった場合は、その状況に合わせた補強工事が必要だ。地盤補強工事は、強い地盤の深さ、地質などの条件によって適する工法は違ってくるが、一般的に用いられるのは次の3つの工法です。

●表層地盤改良工法
弱い地盤が比較的浅い1m程度までの場合に多く用いられる。弱い地盤の部分を取り除き、セメント系固化材を入れ、均一に締め固める工法です。
●湿式柱状改良工法
地表から8m程度までが弱い地盤の場合に使われる工法です。地面に穴をあけてセメント系固化材を注入しながら、強い地盤に届くまで掘削して支持杭をつくる工法です。
●小口径鋼管工法

地表から8m以上弱い地盤が続いている場合に使われる工法です。鋼管の杭を地盤に貫入させていく。数本の杭を溶接しながら強い地盤に届くまでつなげていく工法です。

地盤改良の方法

(ジャパンホームシールドHPより)

 

建ててしまってから、地盤補強工事は可能?

2000年の建築基準法改正以降は、戸建て住宅の場合、地盤調査は事実上義務化になっている。しかし、築年数の古い建物では、地盤調査をしないで建てられているケースが非常に大きある。もしも、今住んでいる家や、建ててしまった家の地盤が弱い、または補強工事をしていない、あるいは不十分と分かったら建て替えをしなければならないのだろうか。
既に建ってしまっている建物の下の地盤を補強する方法はありますが、この方法には、新たに家を建てるくらいの大きな費用が必要になります。家が建ってしまってからの地盤補強工事は、大きな費用がかかるというリスクがあります。ですから、しっかりした地盤調査、そして地盤補強工事が重要なのです。
安心して暮らせる家を建てるためには、まずは地盤調査です。また、必要以上の補強工事で無駄な出費を防ぐために、地盤の状況をしっかりと調査し、地盤の強さに合わせた家を設計をすることが重要なのです。

 

 

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